SHANK

昨年のストレイテナーから、この日のSHANKへ。いわば1年越しのバトンリレーにより、長崎のバンドからスタートした今年のSky Jamboree。

おなじみのバリトンボイスで「野外ライブで大切なのは水分、塩分、ペース配分。」とYUYAがMCしている最中、ステージ袖では(G)松崎兵太が愛娘を抱っこ。他の2人もあやすなどして実にリラックスした雰囲気でスタンバイ。

10時40分、Mad Caddiesの楽曲をSEに兵太、将平、雄季がそれぞれステージへ。

ファンからの大歓声に照れ笑いを交えながら「どうも、SHANKっていいます。よろしくお願いします!Sky Jamboreeよろしく!」と(Vo/B)庵原将平。

兵太のアルペジオが朝の稲佐山に優しく響き、1曲目【Set the fire】を演奏。歌い出しの部分から次々と肩車キッズが!激しいビートに転じてからはOi Oiコールが湧き起こり、1曲目からオーディエンスはトップギア!

「Sky Jamboree 踊って帰って!」とのMC通り、ライブエリアのあちこちでスカダンスが発生した【Take Me Back】。事前に提出されたセットリストには入っておらず、ライブ中に急きょ追加された【Good Night Darling】。ノンストップで3曲駆け抜けた直後のチューニング、タオルで顔を拭いながら将平が「あっつ!!」と一言。(D)池本雄季の顎からも汗が滴り落ちる。

「すんません、朝から大きな声出して!」と笑顔を見せながらMC。2012年以来4年ぶりとなるSky Jamboreeについて「また出られると思ってなかったので嬉しいです、ありがとうございます。レギュラーでラジオ番組を2年以上やっているので、その癒着の結果かなと思っています。そういう感じの曲を歌います!」との発言に客席からも笑い声が。

言われてみれば癒着っぽさを感じなくもない(?)粘っこいギターイントロから始まる【620】でライブ再開!兵太の裏打ちカッティングに合わせて、ここでもスカダンス!

シンプルな曲構成で珠玉のメロディを歌う【Hope】では、サビを一緒に歌いながら拳をあげるファンの姿が印象的。

「晴れてよかったね、という曲をやります。」と一言はさんで【Weather is Beautiful】へ。マイクスタンドが前のめりになるほど顔を押し付けて歌う将平。雄季も前傾姿勢で高速ビートを繰り出し、あっという間に6曲を演奏。(わずか20分弱の間に!)

一息ついてから、兵太が10月2日(日)に地元・神の島で主催イベント”BLAZE UP NAGASAKI”を開催することをMC。将平も「Sky Jamboreeが全然出してくれないから、もう自分らでやろうということになりまして。よかったら来てください。来られない人は晴れるように願っといてください!」と笑いある毒舌を絡めてPR。

「Sky Jamboree ありがとうございました!またどっかで会おう、ありがとうSHANKでした。」と、最後のパートに突入したことを告げて【Love and Hate】。そして最後はバンド初期から大切に歌われ続けている【Long for the Blue moon】を演奏。

さすが彼らのホームだけあって、古くからのファンがライブエリアに密集!歌いながらダイブする人が続出!(※ダイブ、モッシュは禁止行為です。)

短い時間で8曲、ばっちり決めてくれた!と思ったら、最後の最後に「スカーイジャンボリーー!たっかじゅーん!」と、YUYAのモノマネでステージ袖を苦笑いに導く将平。(レギュラーラジオでもちょくちょくYUYAのモノマネが飛び出すのです。笑)とにかく、終始ご機嫌だったのが印象的な30分弱でした。

(拍手喝采に包まれながらライブを終えた3人。ちゃんとYUYA本人に「スンマセンでした!」と謝ってバックステージへ帰っていきました。)

音楽シーンの移り変わりに流されず、オーディエンスに媚びず、己の信じる音楽をストイックに磨き続ける彼らの活動スタンスは、例えるならイチローのよう。明らかに4年前とは違う格好良さを感じたのは、SHANKが休まず歩み続けたことの証左といえるでしょう。

メンバーが早起き苦手ということも踏まえて、個人的にはいつか午後のステージに立つ彼らも見てみたい!

photograph by Yuki KATSUMURA

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