WANIMA

出演をご快諾いただいた昨年の秋、既に飛ぶ鳥を落とす勢いだったとはいえ1年弱でここまでのモンスターバンドになるとは思いもしませんでした!(※筆者の主観です。)今や飛ぶプテラノドンをも落とす勢いのWANIMAが稲佐山に初登場! 時刻は14時20分、LEFLAHの衣装に身を包んだ3人は円陣を組んでスタンバイ。 彼らの音楽を一歩でも前で感じたい、より近くで表情を見たい。そう願うファンでライブエリアは超満員!芝生エリアも後ろのほうまでスタンディング状態!

SEのスキャットマンジョンが流れ、ハイテンションでステージへ飛び出す(Vo/ B)松本健太。すると、まるで国民的アイドルでも出てきたか?!というほどの大歓声 (G)西田光真のギターストロークに乗せて「WA〜NIMA〜♪ PIZZA OF DEATH〜♪ Sky Jamboree〜♪」と歌い始める健太。いきなり演奏には行かず手を振らせたりその場でジャンプさせたりと、まずはオーディエンスとのコミュニケーションを楽しんでからようやく! 「日本で一番長崎が好き、WANIMAです!稲佐山〜!Sky Jamboree 2016、 WANIMA!開催しまーーーす!!」と、お約束のフレーズをファンと一緒に宣誓。ハイハット4カウントから「あーりがとう」と歌い始めた次の瞬間には「込めて歌った」をオーディエンスが大合唱!1万人収容のカラオケボックス状態でスタートした 1曲目【THANX】!間奏中にさりげなく挟まれる「毎日毎日お疲れさーん!」との労いの言葉もWANIMAらしい!

間髪入れずにベースを弾き始め、2曲目【リベンジ】に突入! ステージ上をあちこち動き回る健太は、立ち位置を入れ替わって光真のマイクでボーカルを取りながら演奏。この曲でも際立っているのはオーディエンスの声量!Aメロの「Oh Yeah!」や「Fire!」の合いの手が半端なくデカい!!

まるでハンバーグの仕込みのように、ライブエリアではダイブ・モッシュでもみくちゃ続き。(※ダイブ、モッシュは禁止行為です。) まだ2曲しか進んでいないものの、早くもヘトヘトのファンが多数!そんな人々を鼓舞するよう「PIZZA OF DEATHっていう音楽事務所から来ました、谷間です!(藤原:見た〜い♪)WANIMAでーす!!」と、いつものMCを展開。熊本出身で現在は東京在住ということや、焼きそばみたいなヘアスタイルであること、笑うとスティッチに似ていることなど、ポケモンGOが流行っているけどそれよりライブハウスへGOしてほしいなど、満面の笑みでトークする健太。その一言一句に指笛付きの拍手喝采で応えるオーディエンス。

「持ち時間が少ないけん。2万曲ある中からあと4曲ぐらいしかないけん、最後まで付いてきてください!暑いけん、男の子は女の子がよろよろっとしたらカステラみたいに立って日陰を作って守ってあげて。女の子は、オレしか見るなよ!!」との決め台詞から中盤戦へ!

まずは藤原と光真の演奏を背に、健太がサビから歌い始めたのは【いいから】。ハンドマイクとタオルを手にステージを駆け回り、オーディエンスを端から端まで「wow wow wow!」の大合唱に!それからベースに持ち替え「いいから気持ち良くするから〜♪」と本格的に楽曲スタート!(楽器を持つ際に放り投げたタオル が、ベースアンプ上のくまモンに被るというミラクルも!) 聴く人によって歌詞の捉え方が様々なこの楽曲、今日に関してはダイバー達を"気持 ちよくする"曲だったようでダイブの嵐に!(※ダイブは禁止行為です。)

一転して光真のギターがクリーントーンになり「次の歌、一緒に歌いたいと思って来ました。一緒に歌いましょう!」と呼びかけ、感情を込めて「あなーたがいーればー」と半アカペラで歌い出して【TRACE】へ。 一文字ずつ噛み締めるような健太の歌声もさることながら、暑さや疲れでくたくたになっていても必死に声を張り上げるファンの歌声が演奏に拍車をかける!

続けて、Sky Jamboreeのテーマをやります!と【BIG UP】へ。SKAのビートに身体を揺らし、ラウドな演奏にはダイブ&モッシュで反応。そして 大声で「いい女!」と歌うなど、全員ばっちり曲全体を把握している!最後には何故か藤原の鉄板モノマネ(某大御所アーティスト)も飛び出し、ステージ袖で見ていた共演者も大笑い!

ここまでの5曲ずっと一番後ろまで総立ちで、楽曲をしっかり聴いているのがステージ側にひしひしと伝わってくる状況に「後ろのほうから前のほうまで、ちゃんと聴いてくれてありがとう!」と感謝のMC。そして「次の歌は8月3日に出したシングルの中から歌っていいですか?みんながここに集まるためにもう十分頑張ってきたけん頑張れとも言わんし、みんな毎日耐えとるから大丈夫?とも言わんけど。みんなと何とか耐えたくて、みんなとともに生きたくて次の歌を作りました。よかったら一緒に歌ってください!」と曲紹介。

TRACE同様ギターとウィンドチャイムの音色とともに、情感たっぷりに歌い出して【ともに】がスタート! リリースから2週間強しか経っていないものの、みんなしっかり歌詞とメロディを予習済み!会場の至るところから歌声が湧き起こり、ステージ側でもはっきり聞き取れるほどの声量!メンバー3人もファンも気持ちよく笑顔でライブ終了!

1万人みんなが"第4のメンバー"として大合唱した30分間。こんなに歌っていたライブは、SJにおいて過去に例がありません。

イベントの雰囲気や場の空気を踏まえて、セットリストを直前に変更してステージに臨んだ彼らですが、きっとどの曲が演奏されようとも歌いっぱなしのライブになっていたことでしょう。

ライブ中やその後のインタビューで何度も飛び出した「また出たい!また来るけん!」との嬉しい言葉。稲佐山で"また逢える日まで"楽しみにしています!

photograph by Yuki KATSUMURA

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