SUPER BEAVER

7月の来崎キャンペーン時に(Vo)渋谷龍太が何度も口にしていた「ずっとずっと出たかったフェス!」という言葉。
同様に、数年前からFM長崎によく届くようになった「SUPER BEAVERをSky Jamboreeで観たい!」というリクエスト。
それらが叶う瞬間がついにやってきた!

…と、エモーショナルに書き出してみたものの。本番前の4人は実に和やかな表情。初出演と思えないくらいイベントの雰囲気に馴染んでいる様子でステージ袖に待機。

そして予定時刻の12時50分。
まずは(Ba)上杉研太(Gt)柳沢亮太(Dr)藤原"30才"広明の3人が先にステージへ。楽器隊がスタンバイしたところで、希代のボーカリスト:渋谷も登場。

MCにも注目の集まる彼らの第一声…!
「稲佐山の健康ランド。何年か前に泊まったときに『この上ではSky Jamboreeっていう素敵なフェスがあるんだよ』って教えてもらって早数年。我々14年目のインディーズバンド、Sky Jamboree初陣でございます!お手柔らかにどうぞ!」

歓声が沸き起こるなか、間髪を容れず「愛すべき、信頼すべき長崎の"あなたの"お手を拝借!」と。1万人のハンドクラップを伴奏にして【美しい日】がスタート!
サビでは柳沢の呼びかけでジャンプ、アウトロでは再びハンドクラップと、1曲目から大盛り上がり!

「大事に思っているこの瞬間、20周年なんて節目も、あなたが一生ものに大切にしようと思っているその時間も、この楽しい最高の景色も、このステージも、あなたの一生も、あなたの大事にしているこの時間も……」
との切り出しから、2曲目の【閃光】へ!
印象的な歌い出し(およびサビ)のフレーズを、オーディエンスも5人目のメンバーとして大声で歌って参加!

その後のMCでは、20回目という節目でSky Jamboree初出演が実現したことへの喜びを語った渋谷。さらに続けて「《外のライブハウス》、まったくその名の通りという素敵な空間がここにあると思います。俺たちはFromライブハウスなもんで、ライブハウスが大好きです。この稲佐山というライブハウスにて、あなたの前で一対一で対峙し、バチバチできることを楽しみにしてきました!忘れられない20周年にしませんか?」と。
バンド4人対オーディエンス1万人、ではなく、SUPER BEAVER対あなたというマンツーマンの対バン宣言!

そして【青い春】に突入!
シートエリアの一番奥まで、全員が両手をしっかり挙げて楽曲に反応!
目をひんむいてギターをかき鳴らす柳沢と対照的に、時折目を閉じながらベースラインを奏でる上杉。そのバランスが阿吽のよう。

勢いを止めることなく「ラーラーララー、オーオーオーオーオーオーオー!」と、本気のコール&レスポンスを交えながら【秘密】を熱唱!
より密着した距離でオーディエンスの歌声を感じたいのか、渋谷がライブエリアに身を乗り出し白熱する場面も。

最後のMCパートでは「稲佐山はライブハウスです。ルールはないけどモラルは存在します。そのモラルを信じた結果、20周年に繋がっているフェスだと思っています。」と、真面目に話しつつも「…わざわざ言う必要もないですね、、、野暮なことを言いました。」と自らトークをカットアウト。
しかしその後も、バンドの信念や自身の想いなどを丁寧に言葉にした渋谷。
(ここでのMC内容は一言一句間違えず文字起こししたとしても、彼の伝えたい想いとは違うニュアンスになってしまうため敢えて掲載しません。)

「まぎれもなくあなたに向けた意思表示です。」と告げて歌い出したのは、最後の1曲【人として】

SUPER BEAVERの楽曲は、歌い出し一行目から歌詞とメロディに求心力がある。耳と心を引き込まれた瞬間から"楽曲と自分、SUPER BEAVERと自分"という一対一の構図となる。

野外のライブハウスに集った1万人の一人一人に、全身全霊で歌を、演奏を届ける4人の姿のなんと勇ましく美しいことか!

5曲30分という時間は、あっという間に終わってしまった。
けれども、時間で大事なのは長短ではなく濃淡。バンド、オーディエンス双方の笑顔が、いかに濃い時間だったかを物語っていた。

ともに大粒の汗をかきながら手を叩き、歌い、涙する時間を再び稲佐山で!またライブハウスで!

SET LIST
1:美しい日
2:閃光
3:青い春
4:秘密
5:人として

NEWS
SUPER BEAVER ″友の会″ FCツアー2018 〜ラクダ親睦会スペシャルライブ〜
10月30日(火)【福岡】BEAT STATION

Bowline 2018 curated by SUPER BEAVER & TOWER RECORDS
11月12日(月)なんば Hatch
11月17日(土)新木場 STUDIO COAST

photograph by Yuki KATSUMURA

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