MAN WITH A MISSION

※Jean-Ken Johnnyの発言はカタカナで表記するのが適切ですが、本レポートにおいては読みやすさ(と書きやすさ)のために平仮名とさせていただきます。

「アットホームな雰囲気なんだけどほのぼのした感じではなく、めちゃめちゃアツいフェスという印象が残っている。」2012年の初出演を振り返って、そう語っていたジャン・ケン・ジョニー。
この3年間で各地のフェスに引っ張りだこ、海外ライブも大盛況!超多忙なメンバー達が、決して大きくはない当イベントをしっかり覚えているとは!オオカミの記憶力、恐るべし。

5月のアーティスト発表以降、FM Nagasakiに届いた楽曲リクエストは彼らが最多!その人気を示すように、機材セッティング中ファンが次々とステージ近くへ押し寄せ、ついには入場規制に!

そしてBad ReligionをSEに(納得!)5匹の究極生命体がステージに出現。姿が見えた瞬間から大歓声!

荘厳なストリングスとコーラスから1曲目『Emotions』がスタート!
最初からダイバー続出のライブエリア(…ですが、ダイブは禁止行為です!)、芝生エリアも後ろまで総立ち!ステージを降りてファンの元へ近づこうとしたトーキョー・タナカ。その瞬間、あまりの盛り上がりに最前列の柵がググッとずれてしまい、警備スタッフ増員で慌てて柵を抑える事態に。
駆け馬に を打つよう「カカッテコーイ!!」と煽ってから2曲目『Dive』に突入。バンドの気迫に真っ向からぶつかっていくオーディエンスに対し、ジャンケンも思わず「お前ら最高だー!!」とシャウト。燃え盛る客席に刺激され、メンバーの演奏もどんどんヒートアップ。ドラムのスペア・リブはこの2曲で早くも口呼吸に。

改めてバンド紹介してからMCを入れるジャンケン。「3年ぶりにここに帰ってきました!実を言うとMAN WITH A MISSIONにとって、今年の夏フェスシーズンでは今日が最後のフェス出演になります。俺らは長崎に来て、お前らを叩き潰しに来た。オオカミに負けねえって奴、テメエらなんかには負けねえぞって奴は声を出してくれ!」との呼びかけに1万人が雄叫びを上げる!そして「お前ら全員、まとめてかかってきなさーい!」との宣戦布告から、3曲目『Get Off of My Way』へ。
引き続きスタッフが柵を抑えたままという飽和状態のライブエリアに、敢えて攻め込んでいくカミカゼ・ボーイ。ファンの目の前でゴリゴリとベースを弾き倒す!DJサンタモニカも場外ランニング&客席ダイブ!

メンバーがステージに戻り、続いての曲はハイハットカウントからの『Seven Deadly Sins』。「歌ってくれSky Jamboree!」とジャンケンの呼びかけにサビの"ウォーオー!"を全員でシンガロング!その声量の大きさが嬉しかったようで、ファンに親指を立ててGood!とジェスチャーするタナカ。くるくるとご機嫌にステップを踏む姿も印象的。

演奏が始まって20分弱、沸騰しっぱなしの客席にペットボトルでびっくり水を注入するメンバー。しかしその程度ではクールダウンにならず、むしろこの直後さらに過熱していくことに。
「3年ぶりということで我々自身めちゃくちゃテンションが上がっちゃって。今日はスペシャルスペシャルなゲストを迎え入れたいと思います。大きな拍手でお迎えください。TAKUMA from 10-FEET!」と、ジャンケンが喋っている途中から既に盛大な拍手!(笑)誰もが期待していたコラボが実現し、演奏前からハイボルテージ!「お前達行くぞー!腹から声出さな、ぶっとばしにいくぞー!!」と吠えるTAKUMAの片手には、自作の段ボール製ハリセンが。
ラウドロックとRap、サンタモニカのクールなスクラッチが絡み合う超絶カッコいい曲『database』、だけれどもハリセンTAKUMAが三枚目感を演出(笑)しっかり声を出している人でもお構いなしで、最前列のファン数人をどつくという自由奔放ぶり。そして中盤、TAKUMAによる「Say Wow!」とのコール&レスポンス。
しっかり腹から声出ている!これなら誰も叩かれないだろう、と思っていたら何故かジャンケンとカミカゼがどつかれ被害者に(笑)
とことん場を盛り上げたのち「最後まで楽しめよー!エイ、エイ、エイ!」と、ハリセンを客席に投げてエンターテイナーはステージ袖へ。

バンドはそのままリミッターの外れたオーディエンスに向けて「ありがとう!最後にもう1曲。The last song is called…"FLY AGAIN"」と、キラーチューン『FLY AGAIN』を投入!ビートに同調して一番後ろの観客までジャンプするその光景は、ステージから見ているとまるで波打つ大海のよう。そしてサビでのお決まりのV字バンザイは、タナカの"右から行くぞ!"という身振りもあって全員息ピッタリ!
途中、再びステージにふらりと現れたTAKUMA。
地面に足をつけている時間より、飛び跳ねている時間のほうが長かったのでは?というほど、縦ノリで踊らせ続けたオオカミ達。最後は「1、2、3、ガウ!」で一体となってフィニッシュ!

楽しさが前面に出たレポートとなってしまいましたが、MCで言葉を喋らないタナカがライブ中に「NO」と書いたタオルを掲げ、ストレイテナーにさりげなくエールを送るという鳥肌シーンも。
音楽の力で人間とオオカミは平和的に共存できることを証明してくれた彼ら。3年前とは比べ物にならないほど、貫禄漂うステージパフォーマンスでした!

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