SiM

6月にインタビューした際、Sky Jamboreeの印象について語った《Vo》MAH。「何年も前、初めて長崎にライブしに来たときからこのフェスのことは知っていて、いつか出たいと願っていながらも2012年にSHANKが、2013年にHEY-SMITHが出て。仲間が出演するのは嬉しい反面すごく悔しかった。今年ようやく呼んでもらえるところまで来たんだな、という心境。」
数々の悔しさや苦難を乗り越えながら迎えた結成10周年。いまや各地の夏フェスでヘッドライナー級の存在として出演するほどのバンドとなったSiM、満を持して稲佐山に初出演!!黒&赤のファッションで統一された4人は、大きな拍手に包まれながらステージへ登場。
「雨やんだなー!まだ雲があるけどさ、雲の上の神様が俺らのライブ観たいって言ってんだよ!!!!行こうぜ長崎!!頭振れよー!!!」とのMCでスタートした『Get Up, Get Up』。ライブエリアは最初からヘッドバンギングの嵐!あまりのオーディエンスの加熱ぶりに、Reggaeからスクリームに転じるブレイクのところで思わず笑いがこぼれるMAH。その盛り上がりをダイレクトに感じるべく、彼は1曲目が終わったところでステージを駆け下りて最前列の観客のところへ。そのままオーディエンスの上に立った状態で『Blah Blah Blah』へ。機材保護のためステージに設置された雨よけテント、その骨組みがメンバーの動きを制限してしまうかと思いきや、まったくお構いなしにギターをぐるんぐるん回転させるSHOW-HATE。そして”よくそれだけ動きながら演奏がぶれないな〜”と驚くほどに踊りまくるSIN。突出したステージアクションは稲佐山でも健在!
勢いを落とすことなくMAHがタイトルコールしたのは『Amy』!
Reggaeパートでは横ノリになって、サビではダイバー続出、サークルモッシュも発生するほどの盛り上がりに!曲中のダブステップパートでは《B》SINのサウンドと手の動きに釘付けになった人も多いのでは?

3曲プレイしたところで、いったんMCを挟むMAH。「俺らが野外でやるとき、イベント中に雨が降ってても俺らのときには止むバンドだけど…今日は降ってきちゃったな(苦笑)まぁ、この雨も俺らにとっては珍しい野外フェスでの雨のライブってことで、きっとずっと忘れないと思います。そんな思い出をくれた長崎のFxxkin’天気にありがとうと言いたいです!ありがとうな!!とにかく、やるからには思いっきりやっていきたいんで。本当はこのあと『Same Sky』をやる予定だったけどちょっと変えます!」
と、オーディエンスの盛り上がりに対応して、急きょ攻めるモードのセットリストに切り替えることに!
セレクトされたナンバーは、数年前に直面した苦難から生まれた『JACK. B』。1音1音がバズーカのように図太い《D》GODRiのドラミング、歌詞に込めた感情のとおり怒りにも似たシャウトで威圧するMAH。その気迫のパフォーマンスをステージ袖では10-FEETの3人も見届けていました!

“体力を残そうなんて考えず、俺らのライブで燃え尽きろよ!”といわんばかりに、5曲目『KiLLiNG ME』を畳み掛ける!!SiMを現在のポジションに押し上げるきっかけとなったキラーチューンだけに、オーディエンスのテンションもピークに。2回目のサビが終わってディストーションギターだけになったところで突然MAHが「座れ長崎ー!!」と指示。「泥まみれ、汗かいて、雨に濡れて、ぶっとぼうぜ長崎ー!!!3、2、1!」で、芝生エリアもひっくるめて全員が大ジャンプ!!

ぐっちゃぐちゃになるほど盛り上がったあと、オーディエンスにさらなる指示が。ライブエリアの中央を空けるよう左右に分かれて(モーゼが海を割ったような状態)、曲のスタートと同時に双方が走って混ざり合うという内容。その曲にチョイスされたのは、暴れるのにもってこいの『f.a.i.t.h』!高速ビートに煽られて壮絶なおしくらまんじゅうが繰り広げられる展開に!
全身全霊のステージングで30分間を駆け抜けたバンドに、惜しみない拍手が送られてライブ終了!

臭いものに蓋や、面倒なことから目を背けるというのを嫌い、幾多の試練と真剣に向き合ってきた彼ら。ライブにおいても一切の妥協をせず、本気のメッセージ・強い信念をオーディエンスにぶつけてきました。SiMの音楽は間違いなく”Rebel Music”です。彼らの姿勢が聴衆に正しく伝われば、きっと世界は変わることでしょう!

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