LAMP IN TERREN

トップバッターというのは責任重大なポジションで、イベント全体の空気感を決定づけるといっても過言ではありません。しかも今回はこの悪天候。いっこうに収まる様子のない雨に、テンションが萎えていく一方のオーディエンスを奮い立たせなければなりません。そんな大役を担って、長崎育ちの3人が10時45分ごろステージに登場!

「ただいまー!長崎県出身、3ピースバンド:LAMP IN TERREN 始めます。どうぞよろしく!!」と、松本大のMCからLAMP IN TERRENがライブスタート!

彼ら最大の魅力は何と言っても松本大の歌声(クランチがかった声質で、中音域の伸びが実に心地よい)!その天賦の声を活かして、アカペラでまず歌い始めたのは『L-R』。冒頭の数十秒で一気に耳を奪われた人も多いのでは? 《Vo/G》松本と《B》中原による前身バンド(Lithium)の頃から演奏し続けてきた、いわばバンドの原点ともいえる楽曲をオープニングナンバーとして丁寧に演奏。
続けざまに『Sleep Heroism』に突入。ベースライン同様、曲の抑揚に合わせて身体をうねらせながら演奏する中原。ドラム3点(ハイハット、バスドラム、スネア)のリズムパターンで独特の浮遊感を生み出す川口。シャキシャキとした小気味のいいギターカッティングとともに、ファルセットを交えながら歌う松本。個人個人の技量(特に歌声)が浮き彫りになりやすいというのが3ピースバンドの特徴ですが、彼らはこの大舞台で実に堂々としたパフォーマンスを披露。

2曲終えたところでチューニング&MC。実は高校時代Sky Jamboreeを観に来たことがあったという3人。「いつか出たい!と願っていたことが叶っちゃいました。全ての人が平等とは限らないけど、諦めなければ可能性は全員平等にあると思います。」と、夢を現実に変えた男だから言える言葉を挟み、3曲目『portrait』へ!
歌い出しは丁寧に、中盤からは感情むき出しに歌い上げる松本。踵を浮かせて熱唱する姿は、遠くまでその歌声を届けるかのよう。

最後の1曲は今の彼らを代表する『ランデヴー』。FM長崎で6月度SMILE CUTSとして連日オンエアしていた曲ということもあってか、歌いながら観ている人もちらほら。冒頭の歌詞にある「グッドバイ」にちなんで松本が手をパッと振ったところ、オーディエンスが反応して手を左右に振りはじめる場面があり、宇宙船と宇宙ステーションがドッキングすることを意味する曲タイトルの通り、まさにバンドと観客が繋がった瞬間!

大きな歓声に包まれながら約20分のパフォーマンスが終了。ライブ後、メンバーが興奮気味に「こんなに歓声を受けたのは初めて!お客さんのWelcomeムードをめっっっっちゃ感じた!」と。雨にも負けずライブを楽しもうとするオーディエンスの力、そしてTERRENの歌力によりSky Jamboree 2014は最高のスタートダッシュを切ることができました!

ライブ中、松本が何度も繰り返した「また絶対ここに帰ってくるから!」という言葉。次はそれを現実に変えてくれることでしょう。

photo

photo

photo

photo

photo

photo