スカジャン スペシャルレポート
   
   
     
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DOPING PANDA

マキシマムザホルモンのライブが終わるころ、頭上から水滴がぽつぽつと。次第にそれは大粒の雨となり、打つように激しく降ってきた。。。見渡す限り一面雨雲、どうやら通り雨ではなさそうだ。急ピッチでスピーカーなどにビニールシートがかけられてゆく。

この嫌な空気を断ち切るべくステージに登場したのは「DOPING PANDA」!
会場全体の士気が下がっているなかでの登場というのはメンバーにとって少々やりづらかったに違いない。しかしスタッフの側から言わせてもらうと、このタイミングでパフォーマンスを行ったのが彼らでよかった!
ロックスター:(vo/g)フルカワさんなら、この状況でさえもオーディエンスの気分をアッパーにあげることのできるエンターテイナーなのだから。

メジャー1stアルバム「DANDYISM」からのショートチューン「Introck」でスタートしたライブはのっけからハイテンション。
“オレたちのライブで雨雲を吹き飛ばしてやる!”そう言わんばかりに3人のプレイに熱が入る!

ギター・ベース・ドラムの生楽器に加えて、デジタルのサウンドをMixした新感覚の3ピーススタイルは、初体験のオーディエンスも多かったようだ。
とにかくゴキゲン、かつダンサブルな楽曲に引き寄せられるようにライブエリアに人が集まってきた!それを見てメンバーもテンションがハイに!
デジタルのバックトラックが印象的なナンバーでは、ロックスターはボーカルメインとなりワイヤレスのマイクを持って縦横無尽にステージを動き回る!

代表曲の1つ「Hi-Fi」が始まったころには、オーディエンスも雨を気にせずビートにあわせて踊りだした。全身ズブ濡れ、足元はぬかるんでドロドロ、それでも“今”楽しまなきゃ後悔する!みんなそういう心境なのだろう。(あるいは開き直り?)

「雨が上がるまでにこの会場をダンスホールにします!」「今年も色んな夏フェスに出演したけど、今日が夏フェスツアーファイナルのつもり!」など、この日のMCはそこまでビッグマウスではなかったが(笑)ファンを喜ばせる発言が続々と飛び出す。

ラスト2曲は「MIRACLE」「The Fire」と、無条件に体が反応するような情熱的ダンスチューンをプレイ。ロックスターの宣言通り最後列までしっかりダンスフロアと化してライブ終了!

心ゆくまで踊ったオーディエンスの体からは湯気が!彼らのライブのおかげで雨に奪われた体温を暖めなおせたようだ。DOPING PANDAなくしては、寒さに負けて途中で帰るお客さんも多かったことだろう。彼らのHOTなパフォーマンスのおかげでこの1日が成立したといっても過言ではない。

  DOPING PANDA
 
DOPING PANDA
 
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KEMURI

1時間ほど前から降りだした雨も、このころは小降りになったり一時的にやんだりといった状況に。しかし依然として雨雲は空一面を覆ったまま。
雨具の準備をしていない人も多く、タオルや替えのTシャツを求める人で物販が長蛇の列に。

その間も着実にセットチェンジは行われ、続いてのバンドがスタンバイ完了!8年連続出演となる唯一のバンド=KEMURIが登場!

この日のステージにはホーン隊に元POTSHOTのトランペット、盟友Mitchyが参加。(それを喜ぶファンも多かった)
「Beautiful World」でスタートしたライブ(これが名曲!)。やはり長崎でのKEMURIの対応は別格で、7500人が大歓声!
数日前にベトナムでライブをしてきたばかりというのに、メンバーは疲れなど微塵も感じさせないプレイでたたみかける!

会場の稲佐山は標高333m(東京タワーのてっぺんでライブしているのと同じ!)この天候のせいもあり、ステージから見た客席はあたり一面に靄がかかったような幻想的な風景に。そこで(vo)伊藤さんが一言。「これは…湯気??」オーディエンスは笑いに包まれたが、DOPING PANDAからKEMURIまで熱を帯びたライブが続いているだけに湯気という解釈もあながち間違いではないような気がする。

中盤には新曲を2曲プレイ。Rocksteady調のミディアムナンバー「I love you」に体を揺らし、軽快な「Merry Christmas in a Buddhist Land」でノリノリに。
そして終盤にはサプライズも発生!お忍びで遊びに来ていた元POTSHOTの(vo)RYOJIさんと10-FEET(vo/g)TAKUMAさんが突如ステージに現れ、「PMA」のコーラスを熱唱!会場のテンションは最高潮に!
定番の楽曲をみんなで大合唱して気持ちよくライブ終了!

結成当初から変わらない初志貫徹したSKAサウンド、PMAに代表される力強いメッセージ、そして“明日もがんばろう!”という前向きな勇気を与えてくれるライブなど、今回も彼らの魅力を存分に堪能することができた。
KEMURIが愛されるのには理由がある、そう実感した時間だった。

  KEMURI
 
KEMURI
 
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